定期調査報告業務

定期調査報告とは

 建築基準法に基づく法定点検は、建築物の安全性、衛生性、防火性などを確保するために定められた点検制度です。これにより、建物の所有者や管理者は定期的に専門家による点検を実施し、不備があれば適切な措置を講じる義務があります。
 点検頻度は建物の用途や規模、点検項目(建築物、防火設備、建築設備など)によって異なります(例: 1年に1回または3年に1回)

根拠法令
  • 建築基準法 第12条
    定期報告制度(特定建築物の管理状況等)
目的
  • 建物の安全性と耐久性を確保
  • 災害時の被害を最小限に抑える
  • 利用者の生命や財産の保護
対象建築物
法定点検は、特定用途の建物や一定規模以上の建築物が対象です。
  • 特定建築物(学校、病院、映画館など)
  • 高層建築物
  • 不特定多数の人が利用する建物

法定点検の主な流れ

  1. 点検計画の立案・準備

    建物の所有者や管理者が点検スケジュールを策定。
    • 建築士や特定資格者への依頼
    • 建築図面や過去の点検記録の確認
    • 現地調査の準備
  2. 点検の実施

    建築士や専門技術者が建物を詳細に点検。
    • 外観調査: 外壁、屋根、窓などの劣化や損傷確認
    • 内部調査: 配管、設備、階段、避難経路の確認
    • 安全設備調査: 消火器、非常灯、防火扉などの機能確認
    • 構造安全性調査: 構造体の劣化や損傷確認
  3. 点検結果の記録

    点検結果を報告書にまとめ、建築物の現状を詳細に記載。
    • 劣化箇所や不具合の特定
    • 緊急対応が必要な箇所の報告
  4. 必要な改善措置の実施

    点検結果に基づき、必要な修繕や改修を実施。
    • 速やかに対応が必要な場合、専門業者を手配
    • 計画的な修繕スケジュールを策定
  5. 行政への報告

    点検報告書を地方自治体に提出(定期報告制度)。
    • 提出後、自治体が内容を確認し指導を行う場合もあります

私たちは、定期検査報告業務を通じて、建物の管理者様やオーナー様が法令を遵守し、建物が安全かつ快適に長期的な運用がされるようサポートします。また、建物や施設の状態を正確に把握し、必要なメンテナンスや対応策を提案します。

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